影響因子「上司からの意見尊重」の特徴と対策例を教えてください。

影響因子「上司からの意見尊重」の特徴や対策例をご紹介します。

01影響因子の特徴を理解する

「上司からの意見尊重」が高い職場の例

・ マネージャーがメンバーの話を積極的に傾聴している

・ 一人ひとりの考えが尊重され、大事にされている

・ お互いによい関係を築いている

・ マネージャーや仕事への満足感が高い
・ 組織をよくしようとする役割外の行動意欲が高い

 「上司からの意見尊重」が低い職場の例

・ マネージャーが自分の話を聞いてくれないと感じている
・ 自分の意見は無下にされていると感じている
・ マネージャーに話しづらい雰囲気を感じている

「上司からの意見尊重」が低いという結果が出た場合、その原因は何でしょうか。
なぜメンバーはマネージャーが自分の話を聞いてくれない、自分の意見は無下にされていると思ってしまっているのでしょうか。

02対策と実践のためのアドバイス

マネージャー向け

◆ 日頃のコミュニケーションを振り返る
 意見を尊重し話を聞いているつもりでも、その姿勢が部下に伝わっていないこともあるかもしれません。「相手の目を見て、
 あいづちを打ち、共感しながら話を聞くこと」を意識的に行えているか、日頃のコミュニケーションを振り返ってみましょう。

◆ まずは相手の話を受け止める
 メンバーが間違ったことを言っていたり、自分の意見と異なる意見だったりしても、まずは相手の話を受け止めることが大切です。 
 異なる意見を伝える場合は、まず相手の考えを受け止めることで、頭ごなしに否定されたといった印象を抱かれにくくなります。

◆ 傾聴力を高める
 傾聴力系の研修や傾聴トレーニングなど、傾聴の重要性を理解し、傾聴力を高めることも有効です。 
 1on1ミーティングの実施や日常的なコミュニケーション量を増やし、傾聴を実践する機会を多く持つよう意識しましょう。

人事向け

◆ マネージャーへの学習・実践を促す
 研修で傾聴やコミュニケーションのスキルを体得させるとともに、面談やミーティングなど意見を言いやすい場の設定を
 促しましょう。

◆ 現場が声を出せる機会を増やす
 「上司からの意見尊重」が低いまま放置すると、風通しの悪い風土になり、結果ストレスや問題を抱えたまま言い出せず、
 メンタル面に悪影響を及ぼす可能性もあるかもしれません。
 
 意見箱の設置・アイデアコンテストの開催など、現場が声を出せる機会を会社全体で増やすこともおすすめです。

◆ 積極的傾聴を行いやすいタイプを知る
 ・ 勤勉性が高い(几帳面な、計画性のある):プラスの傾向
 ・ 新たな経験への開放性が高い(多才の、臨機応変な、好奇心が強い):プラスの傾向
 ・ 神経症傾向が低い(悩みがち、心配性、気苦労の多い):マイナスの傾向

 上記のような特徴を持つ人は積極的傾聴を行いやすいタイプといわれているため、マネージャーを選抜する際の要件や
 昇格時の研修・サポートの内容を検討する際に、あらかじめ配慮しておくとよいかもしれません。

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