影響因子「職場の健康配慮意識」の特徴と対策例を教えてください。
影響因子「職場の健康配慮意識」の特徴や対策例をご紹介します。
01影響因子の特徴を理解する
・ 健康的に働くことができていると感じている
・ 仕事への消耗感や離職意思が抑制される
・ 多くの人が高いパフォーマンスが発揮している
・ 職場環境や働き方により健康が損なわれる危険性を秘めている
・ 職場環境や働き方により健康が損なわれている人がいる
・ 疲労や消耗感が高まることでパフォーマンスが低下する
・ 心身の不調が生じたり、離職意思が高まったりする
メンバーは「職場環境や働き方により自身の健康が損なわれている」または「この先健康が損なわれる可能性がある」と感じてるかもしれません。
この状況が続けば、仕事での疲労や消耗感が高まることでパフォーマンスが低下するばかりか、心身の不調が生じたり離職意思が高まったりする可能性があるため注意が必要です。
02対策と実践のためのアドバイス
マネージャー向け
◆ 個別ヒアリングや産業医との連携を行う
まずは原因を特定することを目的に、個別のヒアリングや産業医との連携などを行ってみましょう。
◆ それぞれの仕事の量と質が適正かどうか確認する
一般的に心身の健康を害する要因として、過度の仕事量や難しい仕事を求められていることが挙げられます。
メンバーが健康的に働けるよう、マネージャーがメンバーそれぞれの仕事の量と質が適正かどうかを確認し、
丁寧にマネジメントを行うことが重要です。(参照 : 影響因子 部下支持)
◆ 本音を話せる関係、受容できる関係を構築する
仕事や職場の満足度やプライベートの満足度も、主観的な健康実感に影響を及ぼします。
メンバーのプライベートな状況も含めて、本人が自発的に共有しやすいように「本音を話せる関係」「受容できる関係」を構築し、
働きやすい職場をつくることが求められます。(参照 : 職場の人間関係の良さ)
人事向け
◆ 会社としての対応方針を検討する
デリケートな問題のため、職場全体の労務環境を調査し、健康面での働きやすさを阻害している要因は何なのかを分析したうえで、
対策方針について慎重に検討しマネージャーの皆さんへ共有しましょう。
◆ 健康を積極的にサポートする施策を検討する
適切な労働時間や安全な労働環境のためのルール整備・徹底などを図るとともに、昨今注目を集めている健康経営の一環として、
全社員の健康を積極的にサポートするような施策も有効です。
・ 禁煙の推進
・ 定期健診の結果をポイント化しボーナスとして支給する制度
・ 時間当たりの生産性評価制度
・ メンタルヘルスケア研修の導入
・ 運動の習慣化や健康管理推進のためのアプリの活用
・ 健康相談窓口の設置
・ 産業医による指導や情報発信
・ 運動会やスポーツイベントの開催
・ スポーツジム利用や徒歩・自転車通勤への補助制度 など