影響因子「十分な休息」の特徴と対策例を教えてください。

影響因子「十分な休息」の特徴や対策例をご紹介します。

01影響因子の特徴を理解する

「十分な休息」が高い職場の例

・ 仕事が終わった後、心身を休めることができている
・ 勤務時間外でリフレッシュし、翌日は心身ともに回復した状態で働ける
・ 幸福感が高い
・ 仕事への意欲や、 未来志向の自発的な行動意欲が高い

 「十分な休息」が低い職場の例

・ 仕事中にネガティブな感情を覚え、家に帰ってからも仕事や職場のことが頭から離れない
・ 仕事に熱中しすぎている
・ 仕事の負荷が大きいときと感じる
・ プライベートの時間もつい仕事のことを考えてしまい、休息をおろそかにしてしまう

気を付けたいのは、「心身の健康を妨げるほどになっていないか」「ワーカーホリック(仕事中毒)状態になっていないか」ということです。
ワーカーホリック状態の人は生活の大半を仕事で占めてしまうため、心身のバランスを崩すリスクが高くなってしまいます。

02対策と実践のためのアドバイス

マネージャー向け

◆  仕事を楽しめる環境をつくる
 仕事上で感じるネガティブな感情に執着することなく、仕事を楽しめる環境をつくることがマネージャーの役割です。
 仕事を楽しめる環境は人によって異なる部分もあると思いますが、以下のような視点で検討してみましょう。

【視点】

・ 部署内の関係が良好で、コミュニケーションが活発
・ やりがいのある仕事にチャレンジできる
・ 仕事の成果や組織への貢献に対してきちんと評価される
・ 一人で仕事を抱え込まず、メンバーからの支援を求めやすい
・ 慢性的な残業が少なく、オンオフをしっかり付けて働ける
・ ハラスメントがない

 

◆ 個別面談やヒアリングを行う
 仕事のオンオフの切り替えについてのアドバイスを行ったり、プライベートの過ごし方について職場で話し合う機会を
 設けてみると
よいかもしれません。職場に起因する問題があれば、対策やサポートを検討しましょう。

◆ メンバーの状態をモニターする
 仕事の難易度や業務負荷についても適切な状態かを確認し、十分な休息が妨げられている状況が続くようなら、
 仕事の分担や進め方を見直すなど
改善に努めましょう。

人事向け

◆マネージャーへの学習・実践を促す
 心身のリラックスの重要性や、リラックス方法を社内報で伝えるなど、全社員へ啓蒙することも重要です。

◆ 業務外でのリフレッシュ機会を作る
 社内サークル活動の推進・フィットネスクラブなど健康促進の福利厚生制度・家事育児支援サービス利用の補助金制度など、
 会社として余暇活動に役立つ情報を提供することも支援の一つになるため、工夫してみましょう。

こちらのコンテンツはどうでしたか?

役に立った
わからなかった
コンテンツをご評価いただきありがとうございます