影響因子「仕事時間の適切感」の特徴と対策例を教えてください。
影響因子「仕事時間の適切感」の特徴や対策例をご紹介します。
01影響因子の特徴を理解する
・ 労働時間に対して業務の量がちょうどよい状態である
・ 働きすぎによって起きるマイナスの影響を受けない
・ 自身や職場全体が働きすぎていると感じる
・ 組織への愛着や仕事への満足感が下がる
・ 離職意思が高まる
「仕事時間の適切感」が低い結果が出た場合、メンバーは自身や職場全体が働きすぎていると感じています。労働時間の問題は非常にセンシティブな問題なだけに離職を助長するだけでなく、メンバーの心身の健康を害したり労働紛争などの大きなリスクに発展する可能性もあります。
02対策と実践のためのアドバイス
マネージャー向け
◆ 勤務記録をベースとした面談を実施する
部署全体の仕事を棚卸して業務を可視化・分解し、それぞれについて業務分担の見直しや業務の効率化を図るために、
面談の際は過少申告やサービス残業、仕事の持ち帰りなど実態とそぐわない報告がないか確認しましょう。
また、労働時間の適切な管理を行い、メンバー自身にも意識付けさせることが重要です。
◆ メンバーの労働時間や業務分担を見直す
業務量や業務内容がメンバーにフィットしておらず、業務の負担感が高まっているときは、仕事をルーティン化させることで
負担感を緩和することができます。業務プロセスを見直し、段取りを決めて習慣化・マニュアル化するよう促しましょう。
◆ 長期的な展望を持つような支援を行う
自分のキャリアが明確になることも負担感の緩和に有効です。
とくに若手に向けて 「10 年後や 20 年後にどのような人材になっていたいか」を考えさせたり、
キャリア研修を受けさせるなど、長期的な展望を持つような支援を行いましょう。
人事向け
◆ 労働時間の適切な管理を行う
長時間労働が蔓延している場合は労働時間の適切な管理を行い、
下記の例を参考に全社員を巻き込みながら行える施策を検討してみましょう。
・ 社員の労働時間の可視化などによる意識向上
・ 生産性を高めるための現場目線の施策の公募
・ 会社から強制的に休暇を提供するような仕組み(リフレッシュ休暇制度)
◆ 研修を実施する
現場向けに下記研修がおすすめです。
・タイムマネジメント研修 ⇒ 仕事の効率化を促す
・キャリア研修 ⇒ 仕事への向き合い方について長期的な視点を与える
【注意】
※ 業務の負担感によるマイナスの影響は、とくに仕事経験の浅い若手にとって大きな影響となりやすいので注意が必要です。