パーソナリティ診断を活用するときの注意点を教えてください。

診断結果を活用するときには、次の5点について注意しましょう。

①自己申告であること

受検者本人が自分自身について回答するため、診断結果には、受検者本人の自己理解のみが反映されます。
つまり、他者から見た受検者の特徴は反映されないため、診断結果と実際の受検者の行動が乖離する場合があります。

②その人が好むスタイルであって能力ではないこと

パーソナリティ診断は、受検者がもつ能力の有無や高低を測るものではなく、受検者本人が好む行動スタイル(パーソナリティ)を測定しています。

③診断結果は受検時のものであること

診断結果は写真のようなもので、受検時の状況を切り取ったものです。
パーソナリティは、人間関係や役割、その人が置かれている状況や環境によって変化するうえ、受検時の体調や精神状態、受検環境にも影響を受けます。
(※日本エス・エイチ・エル社のパーソナリティ検査では、パーソナリティとコンピテンシーの要素があるため、このような傾向がみられます。)

④統計誤差が含まれること

診断結果は、統計処理をして算出されるため、統計上の誤差が発生する場合があります。
この誤差の影響で、診断結果の数値(標準点)が1ずれる可能性はありますが、極端に変化する可能性は低くなっています。

⑤診断結果の取扱いには十分注意すること

診断結果には、受検者のパーソナリティに関する情報が記載されています。
したがって、診断結果をもとに他者をレッテル貼りしたり、他者の情報を口外・公表することは禁じ、適切な管理・保管をしてください。
(例)
・エレベーター内や宴席、喫煙所などで診断結果の内容を話さない。
・とくに他者の診断結果について、オフィス内であっても不用意に内容を口外しない。
・第三者の目に触れるような場所で診断結果を閲覧しない。
・診断結果をデスク上などの人目につく場所に放置しない。
・診断結果は持ち帰らない。 など

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